成績が伸びる!おすすめ勉強習慣とNG勉強習慣

学習のコツ

「勉強しているのに、なかなか成績が上がらない…」

そんな悩みを持つ中学生・高校生は少なくありません。


塾講師をしていたときも「一生懸命やっているのに成果が出ない」という理由で入塾する生徒がたくさんいました。実はその原因、多くの場合は「勉強のやり方」や「習慣」にあります。実際に塾で色んな生徒を見てきた中で、勉強時間をかけても成績が伸びない人には、共通する特徴が結構あります。

この記事では、自分の受験生時代の経験と、塾講師時代の経験から、成績が伸びるおすすめ勉強習慣と、逆にやってしまいがちなNG習慣をわかりやすく紹介します。

勉強する目的

勉強する目的は、突き詰めるとわからないことをわかるようにすること、そしてその積み重ねで成長できることです。これ、塾講師していたころ、ずっと言ってました。

生徒に聞くと「志望校合格」と答える人がほとんどですが、人生の中で勉強する場面は受験以外にもたくさんあります。スポーツや人間関係も「どうすればうまくなるか」を考えること自体が勉強です。

志望校合格も、わからないことをわかるようにしていった積み重ねの結果です。

受験勉強の場合

受験勉強の目的

では、「勉強」から、少し範囲を狭めて、「受験勉強」にするとどうでしょうか。当然、志望校に合格することですが、そのためには試験に合格する必要があります。そして、合格するためには、制限時間内で、正確に問題を解く必要があります。そのため、「わからないことをわかるようにすること」に加え、「時間内にできるようになること」「正確にできるようになること」が目的として加わります。

社会人が自己研鑽する場合だと、ざっくりした理解と、本のどこに書いてあるか、ぐらいがわかっていれば十分だったりします。

受験勉強の大事なポイント

受験では、制限時間内で、広い範囲の知識から、正確に解答を導かないといけません。だから、知識をすぐに思い出せる状態にしておく必要があります。そのためには、絶対に欠かせないのが継続反復です。


まとめると、勉強の3本柱は次のようになります。

  • わからないことをわかるようにする
  • 反復する
  • 継続する

この3つから外れてしまうと、成績は伸びにくくなります。

受験生時代、塾講師時代通じて、効率よく勉強できる方法を考え続けました。振り返ると、どれもこれも、この3つが軸になっています。

NG習慣

1日の目標がない

1日の勉強で一番大事なのは、何ができるようになるかということです。そのためには、1日の最初に、できるようにしたいことを目標としておくとよいです。

ただ、よくある「1日◯時間」みたいな目標は少し気をつけた方がよいです。なぜなら、身についたものがなくても、決めた時間の勉強さえすれば目標達成となってしまうことです。わからないことがわかるようになったかがあやふやになってしまうのです。

だから、1日の目標を決めずに勉強したり、「1日◯時間」みたいな目標だけで勉強している人は、「○○ができるようになる」や、「◯ページを覚える」など、1日の最初に具体的な目標を立てるようにすると、勉強の進捗が見えやすくなり、効率的に勉強ができるようになります。

ぼくは、そのとき身につけたいこといくつかをその日の目標にして、そこから時間を概算してました。

1日のふり返りがない

1日の終わりに、その日何ができるようになったか思い浮かべるようにするといいです。お風呂に入るときや、寝る前などの隙間時間で十分です。ほんのささいなことですが、進捗確認という意味でも有効ですし、反復としてもそれなりに効果はあります。

間違えた問題の解きなおしをしない

解きなおしを嫌がる生徒は、大勢いました。ただ、繰り返しになりますが、わからないことをわかるようにしていくのが勉強です。だから、わからなかった問題を解き直してわかるようにするのが、勉強としては一番効率がよいのです。自分の間違いは宝の山だと思ってください。

特に数学だと、間違えた問題は、計算に頭を使う必要がないので、考え方のみに力を注ぐことができます。そのため、同じ問題を自力で解けるか確認してから、類題に移ると

  • 考え方の復習
  • 計算+考え方の復習

と段階を踏んで演習できます。だから、問題の解き直しを先にした方が効率がいいのです。

休憩をとらない

これも長時間勉強に取り組んでも中々成果が上がらない人に多い特徴です。人の集中力は、トレーニングを積んでいてもせいぜい90分が限度です。だから、大学の授業は90分で組み立てられています。

よく、「6時間勉強した」みたいな人がいます。成果が出ている人は、意識してかしないでかはわかりませんが、だいたい60~90分ぐらいで、軽い休憩を入れてます。それでトータル6時間という意味です。

6時間ぶっつづけで問題を解くことはできます。実際、やってみたこともあります。そのときは、後半に解いた問題は、もともとできる問題はできて、できない問題はさっぱりできないという状態でした。復習するほども思考をまとめられなかったので、身につくものもあんまりなかったです。身につく知識のない勉強ほど意味がないものはないと思って、その1回きりで止めました。

おすすめ習慣

NG習慣のところでも触れていますが、おすすめの習慣は次の4つです。

  • 1日の具体的な目標を立てる
    → 「今日はここをできるようにする」と決めるだけで、勉強の質はぐっと上がります。
  • 1日のふり返りをする
    →「今日はここをがんばったなあ」と自分をほめる時間を作ってください。
  • 間違えた問題の解きなおしをする
    →間違えた問題は、勉強の宝です。
  • こまめに休息をとる
    →きりのいいところで「手を止めて、好きな音楽1曲聞く」みたいな時間を間に挟んでみてください

これらをうまく習慣化することで、勉強の効率はかなり良くなります。

全部じゃなくても、取り入れやすいところから取り入れていくといいと思います。

おわりに

勉強の成果は、「わからないことをわかるようにする」「反復する」「継続する」の3本柱に支えられています。今回紹介したNG習慣は、この3本柱から外れてしまう行動でした。

今日から少しずつ、正しい習慣に切り替えることで、勉強の効率は大きく変わります。「頑張っているのに成績が伸びない…」と感じている人は、まずは1つでも習慣を改善してみてください。きっと手応えを感じられるはずです。

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