一次関数のグラフでよく出てくる「傾き」。
でも、グラフ上でどんな動きをしているかを意識できていないと、式とグラフの対応がつかみにくくなります。
この記事では、「傾きがグラフ上でどう見えるのか」を整理していきます。
グラフ上では傾きの動きは?
この章のポイント
解説
傾きは、\(x\)が1増加したときの\(y\)の増加量のことなので、
\(\displaystyle a = \frac{\text{yの増加量}}{\text{xの増加量}}\)
と計算できます。
ここで、グラフ上では
- \(x\)の増加量:
右への移動量 - \(y\)の増加量:
上下の移動量
(下のときはマイナスと考える)
と考えることができるので、最初の式は
\( \displaystyle a = \frac{\text{上下の移動}}{\text{右への移動}}\)
と読み替えることができるのです。
例で傾きのグラフ上での動きを見てみよう
例1
右に1動いたときに上に2動く
⇒傾き\(\displaystyle a= \frac{2}{1}=2\)
例2
右に4動いたときに下に3動く
⇒傾き\(\displaystyle a = \frac{-3}{4}=-\frac{3}{4}\)
例3
傾き\(a=-3\)
⇒\(\displaystyle a=-3=\frac{-3}{1}\)と考える
⇒右に1動いたときに下に3動く
例4
傾き\(\displaystyle a = \frac{1}{3}\)
⇒右に3動いたときに上に1動く

傾きについての解説はここまでです。
下のリンクから元記事に戻ってください。
関連記事
- 一次関数のグラフの描き方、グラフからの一次関数の式の読み取り方についてまとめました。
👉一次関数:グラフを描く方法と式の読み方 - 切片が分数のときの一次関数のグラフの描き方についてまとめました。
👉切片が分数である一次関数のグラフの描き方 - 整数・分数どちらのタイプもふくめて、一次関数のグラフを実際に描いて練習できる演習記事です。
👉一次関数のグラフ:描き方の演習

コメント