一次関数のグラフって、分数の傾きや切片が出てくると一気に難しく感じませんか?
今回の記事では、そんなつまずきをなくすために、関数のグラフを練習できる演習ページを用意しました。
このページでは、一次関数のグラフを 6つの演習問題で総合的に練習できます。
傾き・切片が整数の場合から、分数をふくむ少しむずかしいタイプまで、テストによく出るパターンをまとめて確認できるようにしています。
理由を意識しつつこの問題をくり返していけば、グラフの描き方は自然と身についていきます。
一緒に丁寧にステップアップしていきましょう。
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【今回の範囲の解説記事を読みたい方はこちら】
- 一次関数のグラフの描き方、グラフからの一次関数の式の読み取り方についてまとめました。
👉一次関数:グラフを描く方法と式の読み方 - 切片が分数のときの一次関数のグラフの描き方についてまとめました。
👉切片が分数である一次関数のグラフの描き方
一次関数のグラフの描き方
一次関数のグラフを描く手順
一次関数のグラフを描く手順は以下のようにまとめられます。
これで、傾き、切片が分数でもすべて描くことができます。
解説
最初の点のとりかた
基本的には「切片をとる⇒傾きから次の点をとる⇒線で結ぶ」と思っておいてください。
(詳しく知りたい場合は、こちらの記事をお読みください)
👉一次関数:グラフを描く方法と式の読み方
切片が分数のときだけ、切片をとれないので、そのときは切片をあきらめて、適当な整数の点を最初に見つけてください。
(詳しく知りたい場合は、こちらの記事をお読みください)
👉切片が分数である一次関数のグラフの描き方
2つ目の点のとりかた
2つ目の点は、右へ傾きの分母、上または下のどちらかに傾きの分子(傾きが正のときは上、負のときは下)、進んだ点です。
たとえば、傾きが\(\displaystyle \frac{3}{4}\)であれば、
次の点は、最初の点から右へ 4、上へ 3進んだ点です。
また、傾きが\(-2\)であれば、
\(\displaystyle -2=-\frac{2}{1}\)
と考えて、
次の点は、最初の点から右へ1、下へ 2進んだ点となります。
(詳しく知りたい場合は、こちらの記事をお読みください)
👉一次関数の傾きをグラフで考えよう
よくあるミス
この範囲でよくあるミスは、点の読み間違いです。
たとえば、格子を読み間違えて、
「点(0, 3)をとりたかったのに、点(0, 2)をとってしまった」
というミスはよく起こります。
グラフは、原点、軸がとても大事です。
最初に、原点、\(x\)軸、\(y\)軸をしっかり確認して正しい位置に点を打つようにしましょう。
また、切片が分数のときの一次関数のグラフの描き方は、テスト当日に抜けやすいです。
しっかり手順を確認しておきましょう。
一次関数のグラフの描き方の演習

どのパターンでも描けるようになってほしいので、あえてパターンをばらばらにしておきます。
1つずつ手順を確認しながら演習してみてください。
演習1
\(y=2x+3\)のグラフを描きなさい。
解説
- 最初の点
切片が3
⇒点(0, 3)をとる - 次の点
傾きが2
⇒最初のから右に1、上に2移動した点をとる - 2つの点を線で結ぶ
解答は下図の通り

演習2
\(\displaystyle y=\frac{1}{3}x+1\)のグラフを描きなさい。
解説
- 最初の点
切片が 1
⇒点(0, 1)をとる - 次の点
傾き\(\displaystyle \frac{1}{3}\)
⇒最初の点から右に3、上に1移動した点をとる - 2つの点を線で結ぶ
解答は下図の通り

演習3
\(\displaystyle y=-\frac{1}{2}x+\frac{1}{2}\)のグラフを描きなさい。
解説
- 最初の点
切片が分数なので、適当な点を探す
⇒\(x=1\)のとき、\(y=0\)
⇒点( 1, 0 )をとる - 次の点
傾き(\displaystyle -\frac{1}{2}\)
⇒最初の点から右に2、下に1移動した点をとる - 2つの点を線で結ぶ
解答は下図の通り

演習4
\(y=-3x+1\)のグラフを描きなさい。
解説
- 最初の点
切片が 1
⇒点(0, 1)をとる - 次の点
傾き(\displaystyle -\frac{1}{2}\)
⇒最初の点から右に2、下に1移動した点をとる - 2つの点を線で結ぶ
解答は下図の通り

演習5
\(\displaystyle y=\frac{3}{4}x-\frac{1}{2}\)のグラフを描きなさい。
解説
- 最初の点
切片が分数なので、適当な点を探す
⇒\(x=2\)のとき、\(y=1\)
⇒点( 2, 1 )をとる - 次の点
傾き(\displaystyle \frac{3}{4}\)
⇒最初の点から右に4、下に3移動した点をとる - 2つの点を線で結ぶ
解答は下図の通り

演習6
\(\displaystyle y=-\frac{1}{2}x+4\)のグラフを描きなさい。
解説
- 最初の点
切片が 4
⇒点(0, 4)をとる - 次の点
傾き\(\displaystyle -\frac{1}{2}\)
⇒最初の点から右に2、下に1移動した点をとる - 2つの点を線で結ぶ
解答は下図の通り

おわりに
今回は、グラフの描き方の演習についての記事でした。
傾き、切片が整数、分数と分けて覚えるより、一つの手順としてまとめておく方がいいと思います。
最初に学習するときは少し大変ですが、テスト当日に思い出しやすく、またテストが終わったあとも忘れにくいです。
また、グラフの描き方が定着したら、グラフからの関数の読み取りも続けて学習しておくとよいです。
全く同じ考え方で、「一次関数の式⇒グラフ」「グラフ⇒一次関数の式」と変換しているので、いっしょに勉強すると、一次関数の式とグラフの関係への理解がより深まります。
(だから解説記事はこの2つをまとめています)
グラフの理解が深まれば、何も考えずに描けるようになってくるので、少しずつでいいので、こつこつがんばってください。
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