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二次関数のグラフの形はaで決まる!開き方と向きの違いを例題で解説【中3数学】

中3の関数(二次関数)

「二次関数のグラフって、描き方はわかったけど\(a\)が変わるとどうなるの?」
「テストで『開き方が大きい順に並べなさい』って言われると混乱する……」
そんな悩みを持っていませんか?

二次関数の式の\(a\)の部分には、グラフの向き開き具合を決めるという、とても重要な役割があります。

この記事では、4つの例題を使って、\(a\)の値によってグラフがどう変化するのかを視覚的に解説します。
「暗記」ではなく「なぜそうなるのか?」という仕組みから理解して、グラフの性質を完璧にマスターしましょう!

この記事でわかること
  • \(y=ax^2\)の\(a\)によって、グラフがどう変わるかわかる
  • \(a\)の数字が同じで、正負が違う2つのグラフの関係性についてわかる

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\(y=ax^2\)の\(a\)の違いでグラフはどう変わるの?

二次関数のグラフは、\(a\)の符号と\(a\)の絶対値の大小で、次のように変わります。

  • 符号による違い:グラフの向き
    • \(a>0\)
      ⇒下に凸(上に開く)
    • \(a<0\)
      ⇒上に凸(下に開く)
  • 絶対値の大小による違い:グラフの開き具合
    • \(a\)の絶対値が大
      ⇒狭くなる
    • \(a\)の絶対値が小
      ⇒広くなる

それぞれ、例題を見ながら確認していきましょう。
使用するグラフ用紙は、\(y\)の最大値が10、最小値が-10の次のグラフ用紙です。

\(a\)の符号による違い

【例題1】

\(y=x^2\)のグラフを描きなさい。

【解説】

まず、グラフ上にあるすべての整数の点をとる。
整数の点は下の表の通り。

\(y\)-3-2-10123
\(x\)9410149

この点を、グラフ用紙にとると次の通り。

この7点を通る滑らかな曲線を引くと、グラフは次のように描ける。

今回、グラフ用紙の最大値が10までなので、
\(x= \pm 3\)(\(y=9\))まで計算しています。
グラフが通る整数の点はすべて通る必要があるので、必ずすべて点を打ってください。


【例題2】

\(y=-x^2\)のグラフを描きなさい。

【解説】

まず、グラフ上にあるすべての整数の点をとる。
整数の点は下の表の通り。

\(y\)-3-2-10123
\(x\)-9-4-10-1-4-9

この点を、グラフ用紙にとると次の通り。

この7点を通る滑らかな曲線を引くと、グラフは次のように描ける。


\(y=ax^2\)の式では、\(x^2\)が常に0以上であるため、次のことが言えます。

  • \(a\)>0のとき
    \(x\)の値がいくつでも、常に\(y>0\)(グラフ用紙の上側)に点がくる
    ⇒グラフは原点を頂点として、\(y>0\)の領域に広がる
  • \(a\)<0のとき
    \(x\)の値がいくつでも、常に\(y>0\)(グラフ用紙の下側)に点がくる
    ⇒グラフは原点を頂点として、\(y>0\)の領域に広がる

\(a\)の絶対値の大小による違い

【例題3】

\(y=2x^2\)のグラフを描きなさい

【解説】

まず、グラフ上にあるすべての整数の点をとる。
整数の点は下の表の通り。

\(y\)-2-1012
\(x\)82028

この点を、グラフ用紙にとると次の通り。

この3点を通る滑らかな曲線を引くと、グラフは次のように描ける。


【例題4】

\(\displaystyle y =\frac{1}{4}x^2\)のグラフを描きなさい。

【解説】

まず、グラフ上にあるすべての整数の点をとる。
整数の点は下の表の通り。

\(y\)-4-2024
\(x\)41014

この点を、グラフ用紙にとると次の通り。

この5点を通る滑らかな曲線を引くと、グラフは次のように描ける。

\(a\)の値が整数のときは、\(x\)の値を(\(\pm 1,\pm 2,…\))と順に代入すればよいですが、分数のときは分母と約分できる\(x\)だけを代入していくとよいです。


\(a>0\)のときで考えます。
\(a\)の絶対値が大きい方が、\(x\)が増加に対する\(y\)の増加量が大きいです。

そのため、同じ\(x\)の値に対する\(y\)の値は、\(a\)の値が大きい関数の方が大きくなります。
そして、それをグラフ上で表現すると、グラフは上側にくることになるのです。

すべての\(x\)において、\(a\)の値が大きいグラフの方が上側に来るので、結果として\(a\)の値の大きいグラフは狭くなるのです。

そのため、\(a\)の絶対値が大きい式の方が、グラフは狭くなるというわけです。

\(a<0\)のときも、同様の理由で、\(a\)の絶対値が大きい方がグラフは狭くなります。

\(a\)の数字が同じで、符号が逆のグラフ同士の関係は?

\(a\)の数字が同じで、符号が逆のグラフ同士は

  • \(x\)軸に関して線対称
    (\(x\)軸で折ると、2つのグラフがぴったり重なる)
  • 原点に関して点対称
    (減点を中心に180°回転させると2つのグラフがぴったり重なる)

例題1と例題2の比較でグラフの関係性を確認しよう

前の例題1と例題2のグラフを見比べてください。

\(y=x^2\)と\(y=-x^2\)のグラフでは、
\(a\)の符号が正と負で、数字の大きさが同じです。
つまり、2つのグラフは、開き具合が同じで、原点を頂点として上下逆に開いていくグラフになります。

そのため、2つのグラフは\(x\)軸で折ると、ぴったり重なるのです。
このような関係を「\(x\)軸に関して線対称である」と言います。

また、この2つのグラフは原点を中心に180°回転させてもぴったり重なります。
このような関係を「原点に関して点対称である」と言います。

おわりに

お疲れ様でした!

二次関数のグラフにおける\(a\)の役割を整理すると、ポイントは2つだけです。

  1. 符号(プラス・マイナス)
    グラフが「上」に開くか「下」に開くかを決める
  2. 絶対値(数字の大きさ)
    数字が大きいほど、グラフは「シュッと狭く」なる

また、「対称性」の話も、とても大事です。
「\(x\)軸で折ったら重なる」「180度回しても重なる」ということを、
頭の中でしっかりイメージできるようにしておいてください。

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