「因数分解の公式が混ざると、どれを使えばいいか分からなくなる……」
そんな悩みを持つ人に、真っ先にマスターしてほしいのが今回の「2乗-2乗」の公式です。
実は、この公式は数ある因数分解の中でも「最も見つけやすく、最も速く解ける」ボーナス問題。
ポイントは、式の形を「項の数」で整理することにあります。
今回は、塾講師時代に私が教えていた「一瞬で公式を見破る手順」と、テストでやりがちな「もったいないミス」の防ぎ方を詳しく紹介します。
2乗-2乗の公式はどうやって使ったらいい?
元の式の項が2つしかないのは、共通因数でくくる形か、この公式だけです。
そのため、項が2つで、共通因数でくくれないとわかった時点で、この公式を思い浮かべてください。
公式が使えるかどうかの確認手順は次の通りです。

手順として書きましたが、演習を積めば、ぱっと見でわかるようになります。
この公式自体が難しいというよりは、他の公式と混ざったとき、見抜くのに苦労する公式です。
2乗-2乗の公式を具体例で見てみよ
例1
\(x^2-49\)
- 前の数字
\(x^2\):\(x\)の2乗 - 後ろの数字
\(49\):\(7^2\) - 計算の確認
計算はひき算
よって
\(x^2-49=(x+7)(x-7)\)
例2
\(4x^2-9\)
- 前の数字
\(4x^2\):\(2x\)の2乗 - 後ろの数字
\(9\):\(3^2\) - 計算の確認
計算はひき算
よって
\(4x^2-9=(2x+3)(2x-3)\)

公式確認の順番と、その根拠はまた別記事でまとめています。
ここでは、「2乗-2乗」の公式は、最初に共通因数を確認した後とイメージしておいてください。
ここが落とし穴!「2乗-2乗」の公式のよくあるミス
この公式でよくあるミスは、2乗する前の数字を間違えてしまうミス、間が「プラス」なのに公式を使ってしまうミスの2つです。
2乗する前の数字を間違えてしまうミス
\(x^2 – 9\)を\((x + 9)(x – 9)\)にしてしまうようなミスのことです。
\(9\)は\(3\)の2乗なので、正しくは次の通りです。
\(x^2-9=(x+3)(x-3)\)
対策:
公式に慣れるまでは、メモ書き程度でいいので元の式の\(9\)のところに\(3^2\)などメモ書きを残して意識するとよいです。
間が「プラス」なのに使ってしまう
\(x^2+16\)を見て\((x+4)(x-4)\)と書いてしまうようなミスのことです。
\(x^2+16\)は、因数分解できないので、この形で出題されることはありません。
でも、応用問題などで、他にも項があったときなどに、ついついやってしまうミスです。
対策:
「2乗の『引き算』のときだけ使える公式」だと整理しよう!
おわりに
因数分解は、闇雲に解くのではなく「どの順番でチェックするか」という戦略がすべてです。
今回紹介した「2乗-2乗」は、共通因数を確認した直後にチェックするのが最も効率的なルート。項が2つしかないという「違和感」を味方につければ、もう迷うことはありません。
これで、基本的な因数分解の武器はすべて揃いました。
次回の記事では、いよいよこれらの武器をどう使い分けるか、最強の「因数分解アルゴリズム」を公開します。
楽しみにしていてくださいね!
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因数分解の勉強は、実は、「公式を全部使えるようにしておわり」ではありません。
実際のテスト問題では、さまざまな公式の問題が出てきます。
そのため、「どの公式がつかえるかたちか」を見極める力が必要になります。
次の記事では、この「公式の見極め方」について、効率的に検討できる検討順序について、根拠もあわせて解説しています。
「因数分解を勉強したけど点数が伸びない」という方は、ぜひお読みください。
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