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方程式、速さの文章題②|「m、km、分、時間」単位が混ざる問題の攻略【中1数学】

数学の考え方

速さの文章題で「単位がバラバラ」な問題に出会ったとき、どう対処していますか?

「kmとmが混ざってる…どっちに合わせればいい?」「時間と分が両方出てきた…」と混乱してしまう人も多いと思います。

でも実は、単位変換が必要な問題でも、基本的な考え方は変わりません。
前回学んだ「ステップ分割」と「何についての式か」を意識するだけで、単位が混ざっていても落ち着いて解けるようになります。

この記事では、単位変換が絡む速さの文章題を例題で丁寧に確認しながら、よくある間違いのパターンと、単位ミスを防ぐ具体的な工夫を紹介します。

この記事でわかること
  • 単位が混ざった速さの文章題でも、考え方は普通の文章題と変わらないこと
  • 「何についての等式か」を単位込みで意識するコツ
  • 文字式で単位ミスが起きやすい理由と、防ぐための書き方
  • km・m・時間・分が混ざる問題の具体的な解き方(例題2問つき)

単位変換が必要な速さの文章題で気をつけるポイント

速さの文章題で意識すべきポイントは、ステップを分割することと、式を立てるときに目的意識を持つことです。

【式を立てるステップを分割する】

  • 求めるものを\(x\)でおく
  • 等しい関係を見つける
  • 関係を日本語のまま式にする
  • 必要な数や条件を整理する
  • 日本語の式を数式に直す

単位を考えるのは③以降

【式を立てるときに目的意識を持つ】

等式を立てるときは「何についての式か」を意識する。
そのとき、何の単位を使っているかもしっかり意識する。

ステップを分割すると、どこで間違えやすいかを切り分けることができます。
単位を考えるのは、主に日本語の式を考えるステップ③以降です。

ステップ③で、等式を考える際「単位も含めて、何についての等式」を立てているのかを意識できれば、どの数をどう単位変換すればよいかが見えてきます。

また、ステップ④で条件を整理する際の計算ミスも増えるため、ここも注意が必要になってきます。

基本的な考え方は前回記事と同じです。

前回は「速さの文章題でどう考えるか」という順序に焦点を当てました。
今回はそこに単位換算が加わった場合でも、考え方は変わらないことを確認します。単位に注意が必要か毎回判断するのではなく、常に単位を意識する習慣を身につけることが目標です。

👉方程式、速さの文章題①|ステップ分割と「何についての式か」で考える立式のコツ【中1数学】

単位変換が必要な速さの文章題を例題で確認

例題1(距離の式を立てる問題)

分速40mで歩き、途中から分速100mで12分走ったところ、合計の道のりは2kmでした。
分速40mで歩いた時間は何分か。

【解説】

ステップ①求めるものを\(x\)でおく

歩いた時間を\(x\)分とする。


ステップ②等しい関係を見つける

「合計の道のりは2km」とあるので、ここを等式にします。


ステップ③関係を日本語のまま式にする

ステップ②の文章から「○=2km」というゴールをイメージします。

ただ、速さの条件が「分速40m」なので、この速さを使って計算すると出てくるきょりは「m」です。
そのため、「km」を「m」に変換します。
すると

2km=2000m

なので、「○=2000m」というゴールにイメージし直します。
そして、歩いたきょりと走ったきょりの合計が2000mなので

歩いたきょり(m)+走ったきょり(m)=2000m

という等式が作れます。

単位の計算に自信がないときは1kmが何mかから考えるといいですよ

ステップ④必要な数や条件を整理する

「きょり」についての式なので、次の関係を使います。

きょり = 速さ × 時間

そのため、「速さ」「時間」の情報を、文章から読み取って、「きょり」を文字で表します。

  • 歩いた区間
    • 速さ:分速40m
    • 時間:\(x\)分
    • きょり:\(40x\)m
  • 走った区間
    • 速さ:分速100m
    • 時間:12分
    • きょり:1200m

ステップ⑤日本語の式を数式に直す

③の式に、④で整理した情報を当てはめて

\(40x+1200=2000\)

という方程式を立てることができます。


あとはこの方程式を解いて

\(40x+1200=2000 \\ 40x =2000-1200 \\ 40x = 800 \\ x =20\)

よって、歩いた時間は20分となります。


例題2(時間の式を立てる問題)

分速30mで歩き、途中から分速100mで400mのきょりを走った。
合計の時間が1時間だったとき、分速40mで歩いたきょりは何mか。

【解説】

①~②

歩いたきょりを\(x\)mとする。

「合計の時間が1時間」とあるので、ここを等式にします。


ステップ②の文章から「○=1時間」というゴールをイメージします。

ただ、速さの条件が「分速30m」なので、この速さを使って計算すると出てくる時間は「分」です。
そのため、「時間」を「分」に変換します。
すると

1時間=60分

なので、「○=60分」というゴールにイメージし直します。
そして、歩いた時間と走った時間の合計が60分なので

歩いた時間(分)+走った時間(分)=60分

という等式が作れます。

単位の計算に自信がないときは1時間が何分かから考えるといいですよ

④~⑤

「時間」についての式なので、次の関係を使います。

\( \displaystyle \text{時間} = \frac{\text{速さ}}{\text{時間}}\)

そのため、「速さ」「時間」の情報を、文章から読み取って、「きょり」を文字で表します。

  • 歩いた区間
    • 速さ:分速30m
    • きょり:\(x\)m
    • 時間:\( \displaystyle \frac{x}{40}\)分
  • 走った区間
    • 速さ:分速100m
    • きょり:400m
    • 時間:4分(\( = \displaystyle \frac{400}{100}\)分)

よって、

\( \displaystyle \frac{x}{30}+4=60\)

という方程式を立てることができます。


あとはこの方程式を解いて

\( \displaystyle \frac{x}{30}+4=60 \\ \displaystyle \frac{x}{30} =56 \\ x = 56 \times 30 \\ x=1680m \)

よって、歩いたきょりは1680mとなります。


例題1ではきょりを、例題2では時間を変換して解きました。
速さ自体を変換する方法もありますが、きょりや時間の変換より複雑になるため、変換するときは、きょりか時間を変換するようにしてください。

よくある間違いパターンと対策

「地点Aから地点Bまで\(x\)時間、地点Bから地点Cまで30分歩いた。歩いた時間は合計何分か?」

こういう記述があったときに、よくある間違いがこれです。

\(x+30=(x+30)分\)

式の形としては自然に見えますが、これは時間と分を足してしまっています
\(x\)は「時間」、30は「分」なので、単位がそろっていません。

正しくはまず\(x\)を分に換算します。

\(x時間=60x分\)

そのうえで足すと、

\(60x+30=(60x+30)分\)

数字の場合は「1+30=31分?おかしい」とすぐ気づけます。でも文字式だと\((x+30)\)という式がそれっぽく見えてしまうので、単位がずれていても気づけません。

これぐらい文章がシンプルだとまだ気づきやすいですが、文章題が複雑になると、単位に注意が向かなくなっていきます。

単位変換を間違えないための工夫:文字に単位をつけて扱う

単位変換を間違えないためには、「文字に単位をつけて扱う」ことが大事です。

たとえば、「歩いた道のりは何mか?」のような問題で道のりを文字で置くとき、単に「\(x\)」と置くのではなく「\(x\)m」と書くようにします。

細かいようですが、これだけでかなり間違いが減ります。

単位変換が必要な速さの文章題のまとめ

単位変換が必要な速さの文章題のコツは、次の通りです。

  • 解き方は普通の文章題と変わらない
    • ステップを分割して、1回で考える量を減らす
    • 等式を立てるときは単位込みで「何についての式か」を考える
  • 文字を使ったときの単位のミスは目立ちにくい
  • 単位の変換は「きょり」か「時間」で行う
  • 単位変換のミスを減らすためには、文字を単位付きで扱うことも大事

今回の記事はここまでです。
お疲れさまでした。
「単位変換が必要な速さの文章題」は、特別なコツがあるというよりは、「速さの文章題のポイント」を徹底して精度を上げていくイメージです。

次からは、この方程式の基本ができた上で、さらに③の文章の解釈が難しい、速さの文章題について取り扱っていきます。

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