「kmとmが混ざってる…どっちに合わせればいい?」「時間と分が両方出てきたけどどうしたら?」
そんな経験ないでしょうか?
速さの文章題では単位が混ざって出てくることはよくあります。
でも、落ち着いて対処すれば、いつも通り解くことができます。
この記事では、単位変換が必要な速さの文章題を、例題で丁寧に確認しながら、よくある間違いのパターンと、単位ミスを防ぐ具体的な工夫を紹介します。
- 速さの文章題で、いつ単位変換するか
- 単位変換のコツ
- 文字式で単位ミスが起きやすい理由と、防ぐための書き方
- km・m・時間・分が混ざる問題の具体的な解き方(例題2問つき)

速さの文章題の基本的な立式の流れに不安がある方は、先に基礎編の記事をご覧いただくとより理解が深まります。
👉方程式、速さの文章題①|ステップ分割と「何についての式か」で考える立式のコツ【中1数学】
単位変換が必要な速さの文章題のポイント
単位変換のコツ
- 文章題で単位が混ざっているときは、最初に単位をそろえておく
- 単位の変換は「速さの単位」に合うように、「きょり」「時間」を変換する
- 分速〇m
時間→分、km→m - 時速〇km
時間→時間、m→km
- 分速〇m
- 速さの単位が混ざって出たときだけ速さの単位を変換する
「km」と「m」や、「時間」と「分」など、単位が混ざる問題ではまず単位変換をしておくとよいです。
その際の基準は、分速や時速など、速さの単位に合わせて時間、きょりの単位を変換してしまうのがよいです。
もちろん、速さの単位を変換してもよいのですが、速さの変換は、時間、きょりの変換よりも少し複雑なので、可能なら避けた方がよいです。
出題頻度は低いですが、速さの単位が混ざったときだけ、速さの単位を変換してください。
単位変換が必要な速さの文章題を例題で確認
例題1(距離の式を立てる問題)
分速40mで歩き、途中から分速100mで12分走ったところ、合計の道のりは2kmでした。
分速40mで歩いた時間は何分か。
【解説】
速さの単位が「分速◯m」なので、
時間:「分」
きょり:「m」
にそろえるとよいとわかります。
問題文中に合計の道のりが「2km」とあるので、これを「2000m」に直します。





直した結果は、問題文にメモしておくといいですよ
ステップ①何を\(x\)でおくか決める
歩いた時間を\(x\)分とおきます。
ステップ②等しい関係を見つける
「合計の道のりは2km(2000m)」とあるので、ここを等式にします。
ステップ③関係を日本語のまま式にする
歩いたきょりと走ったきょりの合計が2000mなので
歩いたきょり(m)+走ったきょり(m)=2000m
という等式が作れます。
ステップ④必要な数や条件を整理する
「きょり」についての式なので、次の関係を使います。
\[きょり = 速さ × 時間\]
「速さ」「時間」の情報を文章から読み取って、この関係を使って「きょり」を文字で表します。
- 歩いた区間
- 速さ:分速40m
- 時間:\(x\)分
- きょり:\(40x\)m
- 走った区間
- 速さ:分速100m
- 時間:12分
- きょり:1200m
ステップ⑤日本語の式を数式に直す
③の式に、④で整理した情報を当てはめて
\[40x+1200=2000\]
という方程式を立てることができます。
あとはこの方程式を解いて
\[40x+1200=2000 \]
\[ 40x =2000-1200 \]
\[ 40x = 800 \]
\[ x =20\]
よって、歩いた時間は20分とわかります。
例題2(時間の式を立てる問題)
分速30mで歩き、途中から分速100mで400mのきょりを走った。
合計の時間が1時間だったとき、分速30mで歩いたきょりは何mか。
【解説】
例題1と同じで、速さの単位が「分速◯m」なので、
時間:「分」
きょり:「m」
にそろえるとよいとわかります。
合計の時間が「1時間」とあるので、これを「60分」に直します。


①~②
歩いたきょりを\(x\)mとおきます。
「合計の時間が1時間(60分)」とあるので、ここを等式にします。
③
歩いた時間と走った時間の合計が60分なので
歩いた時間(分)+走った時間(分)=60分
という等式が作れます。
④~⑤
「時間」についての式なので、次の関係を使います。
\[ \text{時間} = \frac{\text{速さ}}{\text{時間}}\]
「速さ」「時間」の情報を文章から読み取って、この関係をつかって「きょり」を文字で表します。
- 歩いた区間
- 速さ:分速30m
- きょり:\(x\)m
- 時間:\( \displaystyle \frac{x}{40}\)分
- 走った区間
- 速さ:分速100m
- きょり:400m
- 時間:4分(\( = \displaystyle \frac{400}{100}\)分)
よって、
\[\frac{x}{30}+4=60\]
という方程式を立てることができます。
あとはこの方程式を解いて
\[ \frac{x}{30}+4=60 \]
\[ \frac{x}{30} =56 \]
\[ x = 56 \times 30 \]
\[ x=1680 \]
よって、歩いたきょりは1680mとわかります。
よくある間違いパターンと対策
「地点Aから地点Bまで\(x\)時間、地点Bから地点Cまで30分歩いた。歩いた時間は合計何分か?」
こういう記述があったときに、よくある間違いがこれです。
\(x+30=(x+30)分\)
式の形としては自然に見えますが、これは時間と分を足してしまっています。
\(x\)は「時間」、30は「分」なので、単位がそろっていません。
正しくはまず\(x\)を分に換算します。
\(x時間=60x分\)
そのうえで足すと、
\(60x+30=(60x+30)分\)
数字の場合は「1+30=31分?おかしい」とすぐ気づけます。でも文字式だと\((x+30)\)という式がそれっぽく見えてしまうので、単位がずれていても気づかないことが多いです。
文章題が複雑になるほど、単位に注意が向かなくなっていくので、文章を読んで関係を考える前に単位変換をしておいてください。
単位変換を間違えないための工夫:文字に単位をつけて扱う
単位変換を間違えないためには、「文字に単位をつけて扱う」ことが大事です。
たとえば、「歩いた道のりは何mか?」のような問題で道のりを文字で置くとき、単に「\(x\)」と置くのではなく「\(x\)m」と書くようにします。
細かいようですが、これだけでかなり間違いが減ります。
単位変換が必要な速さの文章題のまとめ
単位変換が必要な速さの文章題のコツは、次の通りです。
- 単位変換は、一番最初にしておく
- 単位は速さの単位にそろえるのが基本
- 文字を使ったときの単位のミスは目立ちにくい
- 単位変換のミスを減らすためには、文字を単位付きで扱うことも大事



今回の記事はここまでです。
最初に単位変換を済ませてしまえば、あとは文章中に出てくる関係を考えるのに全力を使えるようになります。
次の記事では、最初の文字の置き方を工夫できる速さの文章題について解説します。
ここまでできると速さの文章題の基本はばっちりになります。
ぜひ読んでみてください。
👉方程式、速さの文章題③|xの置き方が工夫できる問題【中1数学】
速さの文章題のまとめに戻る方はこちら
👉方程式の速さの文章題まとめ|基本から応用パターンまで完全解説【中1数学】


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